令和5年度 秋田青色申告会定時総会
秋田青色申告会の令和5年度定時総会が令和5年4月20日(木) 13:30から秋田市大町の協働大町ビルで開催されました。田原重昭 副会長(写真 右)の司会進行により、来賓(写真 左)として、秋田南税務署 石原恵一 副署長、志藤賢一 統括国税調査官、安田裕 記帳指導推進官に加え、上部団体の秋田南青色申告会連合会 佐藤三男 会長、佐藤久志 副会長、佐々木正宏 副会長をお迎えし、来場者には新型コロナウイルス感染防止対策として、マスク着用、除菌剤による手指消毒、体温測定等を対応頂き万全の態勢で行われました。
昨年同様、新型コロナウイルス感染症対策対応での影響からか感染状況は落ち着いているものの例年より参加者が少ない中での令和5年度定時総会となりました。議案審議前に、冒頭、会長挨拶として、秋田青色申告会の小野幹彦 会長(写真 左)より、ご出席頂いた御来賓の皆様と出席会員の皆様へのご挨拶と依然として解消されない物価高等による社会情勢や中小企業並びに個人事業主で構成されている青色申告会を取り巻く環境、昨年取り組んだテレビCMやラジオトークコーナー出演による青色申告会メディアPRの紹介などについてのお話がありました。
総会の議事進行は、出席会員から選任された本庄忠 議長(写真 中央)により進められ、第1号議案:令和4年度事業報告並びに収支決算報告・監査報告、第2号議案:令和5年事業計画並びに収支予算(案)、第3号議案:任期満了に伴う役員改選が藤原久美子 事務局長(写真 左)・成田多鶴子 副会長(写真 右)より上程され審議されました。
令和4年実績について、重要課題の会員数増強では、新入会者は僅か17名、廃業他諸事情による退会者が22名、前年対比5名減で在籍会員数が271名となってしまったが、決算としては事業収入の微増や予定事業の縮小・中止等による支出抑制で予算に対して繰越金を積み上げることができました。
令和5年度の事業計画・収支予算については、重点目標として会員増強では平時とは異なる対策実施による増員、マイナンバー制度やインボイス制度の広報・指導・対応、諸共済他事業収入拡大、青色事業主勤労所得控除の実現、e-Taxや会計ソフトブルーリターンAの普及拡大、女性部組織拡充強化、広報・情報活動の拡充等 全12項目の重点目標を掲げた予算書が上程され、審議の結果承認されました。
議案審議終了後、来賓を代表して、秋田南税務署 石原恵一 副署長(写真 中央)よりご祝辞を頂き、無事に閉会となりました。秋田青色申告会として、ここ数年連続で会員数減少が続く厳しい環境下において、ご出席頂いた会員の皆様と秋田青色申告会の発展のために活発な議論が繰り広げられ、充実した定時総会となりました。
記帳指導講習会(令和5年度 国税局委託事業)
7月の豪雨災害、8月の記録的猛暑と異常気象の中、令和5年度の国税局委託事業の記帳指導について、秋田南税務署からの要請により、秋田青色申告会主催で、協働大町ビル(6階)を会場に受講料無料の記帳指導講習会が開催されました。会場では熱中症対策として冷房管理や新型コロナウイルス感染防止対策を講じ安全な環境で行われました。この講習会は秋田市内の個人事業主で受講希望者を対象に、令和5年8月から令和6年1月まで、1回/月、合計4回のスケジュールで、青色申告に関する基礎知識や記帳方法、決算処理、確定申告等について受講する講習会であります。
受講形式は、午前と午後の2部形式で、座学テキスト使用による 【説明会方式】(午前)とパソコンを使用し青色申告会推奨会計ソフト『ブルーリターンA』を実際に操作しながら受講する【会計ソフト方式】(午後) の2つのコースに分かれており、受講者が希望コースを選択し受講するスタイルになっております。今年度は消費税インボイス制度開始や改正電子帳簿保存法の法改正があることもあり、第1回目から様々な業種の個人事業主の方が参加され、【説明会方式】6名、【会計ソフト方式】7名の計13名が熱心に受講されました。
【説明会方式】
テキスト使用
【簿記・記帳・決算他】
講習講師 : 片桐講師
講習時間 : 2~3時間/回
受講回数 : 合計4回
【会計ソフト方式】
ブルーリターンA使用
【機長・決算・申告他】
講習講師 : 山下講師
講習時間 : 2~3時間/回
受講回数 : 合計4回
令和5年 税をテーマにした川柳コンテスト
令和5年の 『税を考える週間』 事業として秋田青色申告会の上部団体である 秋田南青色申告会連合会 研修委員会主催による 第8回 『税をテーマにした川柳』 コンテスト が開催されました。
表彰式は、令和5年11月22日に協働大町ビルにて行われ、来賓として秋田県川柳懇話会の長谷川酔月会長、秋田南税務署の小松敏志署長 他4名の職員の皆様と秋田県青色申告会連合会 小野幹彦会長をお迎えし、入賞者10名を代表して当日ご出席頂いた最優秀賞の山下英樹さん(秋田青色申告会)他、入賞者へ表彰状と記念品が贈呈されました。なお、当日ご出席頂けなかった入賞者の皆様には別途、表彰状と記念品をお渡しさせて頂いております。
今回の川柳コンテストでは8回目にして初めて、秋田県川柳懇話会会長である 長谷川酔月さん(写真右) から専門的視点で審査も含め監修頂きました。表彰式にもご出席頂き、各入賞作品の講評に加え、川柳に関する知識として、俳句と川柳の違い、川柳の類には主流である喜怒哀楽を詠む文芸川柳とダジャレや言葉遊び等でつくる一般的に馴染みのあるサラリーマン川柳的公募川柳があるということ、五-七-五の十七音で川柳をつくる理由や川柳の作り方等について、分り易く丁寧に説明して頂きました。
税に「周知と関心」を持ってもらう目的で始めた事業も指折り数えるようになりました。狭小のテーマである「税」に対する挑戦は困難と思われる中、今回も個性溢れる想像力で、多数の投句を頂けたことに喜んでおります。回を追う度、視点にも変化が見受けられ、税の力量、重要性、その有様等、広範囲に捉えた作品が五-七-五に上手く生かされてあったように思われます。
今回の受賞者も常連の方の顔ぶれが多かったため、今後、新たなる方々も入賞されることに大きな期待をしている次第です。
また、ご多忙のところ、ご出席下さった長谷川酔月先生には、入賞句それぞれの講評や川柳の基本的な創り方等伝授頂けたことに深く感謝申し上げると共に、今後ともご支援ご協力賜りたくお願い申し上げます。最後になりますが、次回も沢山ご応募頂けること待ち望み総評と致します。
秋田県川柳懇話会 会長
川柳銀の笛吟社 主幹
(一社)全日本川柳協会 理事
秋田刑務所篤志面接委員協議会 会長
秋田魁新報社 読者文芸柳壇選者
NHK秋田放送局 川柳選者
長谷川さんは、平成6年に 『川柳銀の笛吟社』 を創設し現在は主幹として活動され、他にも上記川柳界で活躍されております。近年、東北川柳連盟功労賞や秋田市文化賞なども受賞され、代表句集として 『素敵な油断』 『ナイーブな駱駝』などを発行されております。秋田市八橋在住で、地元放送局を中心に、様々なメディアにも出演され、老若男女の多くの方に川柳を楽しんで頂きたいという強い思いで川柳の普及活動に取り組まれております。
令和6年 青色申告普及活動(確定申告会場 個別面談) 2024/3/1~3/15
令和5年分の確定申告において、秋田市内では 2/16(金)~3/15(金)午前9時~午後4時の期間、秋田南税務署及び秋田北税務署の両税務署合同で秋田県労働会館 フォーラムアキタ (秋田市中通6丁目7-36 ※写真左下) の3階に確定申告作成会場を開設し、税務署職員等により確定申告に訪れた来場者に対して申告書類作成やe-Tax電子送信等の申告手続き個別サポートが実施され、連日多くの申告者が来場されました。(※写真右下)
私共 秋田青色申告会におきましても、秋田南税務署・秋田北税務署 両税務署からの要請により、令和6年3月1日~3月15日(土日除く)までの11日間、秋田南青色申告会連合会・秋田北青色申告会連合会 両連合会と連携し、従事担当者の派遣やスケジューリングをした上で、確定申告書作成会場 に 青色申告コーナーブース (写真左)を設置し、相談希望来場者に対しての相談対応や白色申告者に対しては、青色申告と白色申告の違いについての説明や青色申告申請手続きサポート等、個別面談を実施しました。
青色申告コーナーでの個別面談では、青色申告会担当者が毎日常時2名体制で、来場者に対して白色申告と青色申告の違いや青色申告の特典(青色申告特別控除・専従者給与の必要経費算入・純損失の繰越しと繰戻し他)、簡易帳簿や複式簿記による帳簿記入方法、青色申告決算書等の記入方法、青色申告をするための青色申告承認申請書記入方法等、来場者が抱えていた青色申告に関する疑問や不安を解消するべく、わかりやすく丁寧に説明させて頂きました。また、インボイス制度や電子帳簿保存法が開始されたこともあり、例年より熱心に耳を傾けておられました。
11日間の青色申告コーナー設置期間中に、コーナーブースに訪れた白色申告や他の相談者を含む総来場者数は146名、内、76名の白色申告者が青色申告承認申請手続きをされました。今回も昨年同様、来場者の人数制限のもとでの実施であったにもかかわらず、総来場者数、青色申告申請者数共に昨年を上回る結果となり、相談対応に従事した私共担当者としても、秋田市内の多くの個人事業主やフリーランスの白色申告の方々が青色申告の特徴や特典などを理解し青色申告に切替されたことで、今年度から青色申告事業者として優遇措置を受けることに貢献できたことを大変喜んでおります。
今回の面談対応で印象深かったのが…20代~30代の若年層の女性が複数人来場され、事業内容をヒアリングすると大手フリーマーケットアプリのサイトを活用し物販を行い、仕入れから販売まで自宅でスマートフォン操作のみでビジネスされている方や自宅でハンドメイド商品を製作し、大手ネットショッピングサイトやSNSを中心に販売されている方等、従来とは異なるビジネスを展開されている若い女性が増えているということです。高齢化による廃業や事業承継が困難等多くの悩みを耳にする中、若い女性のフットワークの良さに秋田市の明るい未来の兆しを感じた次第です。
また、当会の指導体制や会計ソフトなどについて興味を示された方には当会のパンフレットをお渡しさせて頂いたところ、多くの来場者から前向きに入会検討をして頂けるとのありがたいお言葉も頂きました。
秋田市内の個人事業主やフリーランスの方々で、現在まだ白色申告で青色申告を検討されている方や青色申告について疑問や不安を抱えており、詳しく知りたい方等いらっしゃれば気軽に当会にご連絡下さい。